「毎日、毎日疲れた!」
フルタイムワーキングマザーの私。19時に帰宅して2歳児クラスの次男を見ながら、小1息子の宿題や学校の提出物をチェックする日々。なんでこんなに細かなルールが多いのか!?とモヤモヤする毎日でした。
そして長男の発する「先生がこうしろって言ったよ」「それは先生が必要ないって」の言葉に不安感も増す。
「先生」が君のルールになってない?「先生」じゃなくて君がどうしたいのか、これが大事なんだよ。
良い意味でも悪い意味でも、空気を読む長男。見事に日本の同調圧力にはまっている!このまま日本で教育して良いのか、とてつもなく不安になりました。
そして、現在「ワーママ第二の暗黒期」真っただ中の私。学校にも仕事の両立にも疲弊している・・・。そんな中、読んだ本がこちらの1冊↓
よし!海外の学校を見に行こう!
目次
どうやってマレーシアの学校は見学するの?
時間の節約を考えて、最初からアテンドしてくれる方法一択(学校アポ取得、車で送迎、現地情報に詳しいはず)で調べました。「nakano property Malaysia」さんにお願いしました。
インター校視察ツアーをされている会社さんです。HPを見るだけでも情報が盛りだくさん!
他にもマレーシアの不動産視察ツアーもされているので、日本人がマレーシアに住む予定で物件探しをするにも役立ちます。
調べまくった「学費はいくら?どんな学校があるの?」が詳しくまとめられていて勉強になったよ!
HPの情報が本当に参考になりました。
中野さんの「会社HP」にも私の体験談をまとめてくれました!中野さんの「日本で育てるなら〇〇の資格が最強」という言葉もしみじみ考えさせられました。
日本の長期休みでも学校の見学はできる?
今回の見学希望は年末年始。基本的に日本では学校休み!こんな日でも見学できるのか?と心配でした。
結論から言えば、土日以外はできます。マレーシアは中華系民族も多く、旧正月の方が重要行事の様子。今回も日本の年末年始でしたが、火曜日なので見学できました。
ただし生徒の活動を見たいなら、平日に行くのが良いそうです(平日でも見学可能)
滞在日程は何日必要?
正直、学校見学だけなら(スケジュール的には1日3校がギリギリ)1日で可能です。
ただし3校では足りない!もっと見たい!というなら、日程を分けて行くのが良さそうですね。
ちなみに、我が家は2泊4日でマレーシアへ行きました。
1日目 朝のフライト→クアラルンプール着(PM) ホテルのプールでのんびり
2日目 KLタワー(観光) 午後はモントキアラ(在日本人が多く住むエリア)とワンウタマ地区をブラブラ(日本人とローカルが住む地区の見学)
3日目 朝から学校見学 午後解散して レイトチェックアウト(シャワー浴びて深夜便)
4日目 機内で日付をまたぎ、朝帰国
こんなスケジュールでした!
用意するものは?
視察ツアーを依頼するなら、特に必要無しです。
Nakanoさん(上記のアテンド会社)が事前に、子供の年齢や渡航希望時期、VISAをどうするつもりか?などヒアリングしてくれます。それを現地の学校アポ取得の際に伝えてくれているので、本当にする事はありませんでした。
自分で手配するなら、これらの情報を現地校に伝えてアポをとって、当日指定された時間に学校へ出向く必要あります。
見学希望校の選び方
まず、日本人が現地の学校に入学しようと思うと
- 公立校 (マレーシア国籍所持者)
- 私立校、インターナショナルスクール (親の就労VISA、子供の学生VISA、MM2Hなど)
- 日本人学校 (親の就労VISA、MM2H)
取得VISAの関係で入れる学校が限られます。
私のような教育目的の場合は「インターナショナルスクール」一択ですね。(もしくは、10年更新のMM2H−VISAを取得した場合は「日本人学校」も選択肢に)
インターナショナルスクールにも様々なカリキュラム形式があります。
- IB(国際バカロレア式)
- 英国式
- アメリカ式
- その他色々(オーストラリアなど)
私は今回は、かねてより興味のあったIB式の学校を3つ選んで見学してきました!
国際バカロレア(IB)について
国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラム。
国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)は、1968年、チャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成し、生徒に対し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身に付けさせるとともに、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として設置されました。https://ibconsortium.mext.go.jp/about-ib/
IGB International School
IGBは学習者が世界に良い影響を与えるように促す革新的な国際教育を提供する。
IGBISの学生の探究心を引き付け、可能にし、力を与え、自信を持って知識豊富で生涯学習者になる方法を学びます。
私たちは、より良い世界を作り直すグローバル志向で多角的思考のイノベーターを作成したいと考えています。私たちはビジョンと使命、そしてキャッチフレーズ「Igniting Minds:Impacting Lives」を実践しています。
学校の雰囲気
IB式らしく、机が黒板に向けて並べてあるなんてことはありません。生徒は授業別に勉強しやすいように円になったり、場所を移動して学ぶのだとか。
至る所に「子供達の成果物(作品や研究発表)」が飾ったり、ファイルしてあったり。
長男はLEGOが大好きなのですが、レゴも教室毎にあります!生徒自身がテーマを決めて街を作ったり、教科のテーマに繋げたりするそう。日本では無いですよね。
教科書や筆記具なども持参する必要がなく、子供の興味とそれぞれのテーマに合わせて先生がフォローしながら授業は進むそうです。
担任と副担任がついて、1クラスMAX21名程度まで。
学費、その他の費用
長男が小1として、G1の金額を見ると大体年間67400RM、日本円で180万円(1RMを27円で計算)くらいです。
他にも入学金が12500RM(約33万円)、デポジット(預け金)が20000RM(約54万円) さらに、必要者は英語の補修(ESL)やバス、施設充実費などかかります。
入試の難易度
小学校3年生くらいまでなら、インタビューだけで入学できるそうです。このインタビューも別に落とす目的ではなく、「どのくらい英語ができるのか?」「授業について行けそうか?」を見て、英語の補修(ESL)が必要なら指示されます。
しかし、高学年(G4)になってくると算数、英語、IQ(オンラインテスト)が必要とのこと。入学希望するなら早めが良さそうです。
個人的に見ていて思ったのは、モンテッソーリ教育の学校に似ている!学年を超えての課題取り組みや提出もあるようで縦割り授業も。
↑卒業後の進学先もチェック!(出口)日本の学校もいくつかありますね。
日本語での学校紹介はこちらを参考に!
ETON HOUSE
EHMは、私たちが提供する卓越した総合教育です。
私たちは、学生中心の質問ベースの学習に重点を置いています。幼少期から小学校のレッジョエミリアのアプローチに触発された、国際バカロレア(IB)ワールドスクールとして完全に認定されています。
学校の雰囲気
イギリス人の邸宅を学校に改築したらしく、大きな保育園のような学校です。
生徒数も250人程度でG5(小5)までしかありません。セカンダリーと言われる次の学年から学校を変える必要があります。
小一の息子は一番ワクワクした学校。いい意味で狭い中に、緑が溢れていて子供は落ちつようです。レゴや掲示物も、息子が見ても(英語の理解は無いが)分かる物が多く、低学年の子供目線の学校だなと感じました(高学年になると物足りない可能性大)
学費、その他の費用
長男が小1として、G2(この学校だけ表記がG2になる)はの金額を見ると大体年間37600RM、日本円で102万円(1RMを27円で計算)くらいです。
他にも入学金が10000RM(約27万円)、デポジット(預け金)が18900RM(約50万円) さらに、必要者は英語の補修(ESC)やバス、給食費などかかります。
入試の難易度
親子でインタビューのみ。テストはありません。
大使館エリアにある学校なので、大使館勤務者のご子息が多く、他校よりも通っている生徒の人種がばらけているのが特徴的な学校です。
また少人数なので、完全給食(アレルギー、ビーガン対応)、校長が全員の顔を覚えている、中国語授業が毎日30分あるなど、他のIB式と異なった学校です。
ピアノが廊下に置いてあって、子供達は自由に弾いていいのよと言われていたのが印象的。大きな家で多くの兄弟をもつイメージの学校です。
↑トイレも小さくて子供サイズ!他の学校は高校生までいるため、便座が大人サイズで大きく、息子がトイレできるのか若干不安になりました・・。
難点は良くも悪くも小さいので、IT設備は無いし、プールなどもありません。しかし雰囲気はとても良い学校でした。
Fairview International School KL Campus
フェアビューインターナショナルスクール(FIS)は、マレーシアの最高のインターナショナルスクールであり、IBカリキュラムの全過程を用意しています。
すべてのキャンパスのインフラを整え、学生がより使いやすくし、高速ブロードバンドサービスを備えたワイヤレスを提供し、国際バカロレア(IB)ワールドスクールにふさわしい多くの必要な施設を提供し、学部は大きな変革を遂げています。
学校の雰囲気
あいにく、校舎内は見学ができない(休みのため改装中)ので、説明と構内を見てきました。1000名程度の子供が通うので、広い!
(息子と売店の大きさを比較して見てください↓)
学費、その他の費用
長男が小1として、G1の金額を見ると大体年間30000RM、日本円で81万円(1RMを27円で計算)くらいです。
他にも入学金が2500RM(約7万円)、デポジット(預け金)が15000RM(約40万円) さらに試験の費用(半期で3300RM)、必要者は英語の補修(ESL)やバス、放課後の部活費などかかります。
IGBを見た後なので安く感じる!(錯覚)息子が通っている私立小の学費より少し安いくらいですね。キャンペーンがたまにあって、オープンキャンパス前後だと割引があったりするのでFacebookでチェックしてねと言われました!(今時!!)
入試の難易度
G1(小1)まではインタビューのみ。しかしG2(小2)からは英語と算数のテストがあります。
低学年のうちが入りやすいのは、どこも同じのようです・・・。
この学校、特徴的なのは7時20分ー13時30分で授業が終わるのです!ランチは無し!合間にスナックタイムがあります(2回、果物など持参して食べるだけ)
日本とは全然違いますよね!そして、IB式と言いながら、イギリス式の要素も入れていたり、算数はシンガポール算数を取り入れています。
生徒の発表物が飾ってあったのですが、これも授業の一貫。ポスター発表プレゼン、成果物を披露(IBらしい)します。
QRコードも貼ってあり、youtubeで本人の解説も見れます。これを小学生がやるので、IT教育に否が応でもなりますね。
日本語での学校説明はこちらです。
各インターナショナル校 見学後の感想
IB式のほとんどは2学期制です。学年は8月始まりが多い。学校の入試は半年前から始まっているそう。つまり準備するなら、日本の年明けからが良いそうですよ!
保護者VISAの手続きや、MM2Hの取得など時間がかかるので希望の学校があれば早めの準備が必要。
そしてインターナショナルスクールは、学費に比例して「教育や設備」が顕著に違います。
リクルートしてくる先生の質(本国でIBメソッドを受けて5年以上の指導経験があるなど)が良くなるため、ネイティブ英語を話す白人比率が高額費スクールほど高まります。
そもそも何のためにマレーシアの学校に行きたいのか?子供の人生だけはなく、私の人生の目的も大事です。
中学生以降も子供だけ残していくなら、寮がある方がいいと思っていましたが、マレーシアのIB式の学校で寮があるものは無いとのこと(ほとんどが英国式、有名なエプソムもね!)
また、次男の日本語力問題も付きまといます。
日本語を母語としてしっかり入れたいと考えているので、3歳からだと早すぎる!しかし、長男はちょうど良い年頃・・・。
今回、海外の学校を見たことで、日本の学校の良い面も見えてきました。
- 子供が自分で通学できる(海外は送迎か通学バスがMUST)
- 学費と教育内容が比例しない(金銭面での多様性は日本の方がある)
- カリキュラム通りにやる子供は日本式の方がきっと楽
今回の内容はVoicyでお話しました↓ので、もっと知りたい方は聴いてみてください。
インターナショナルスクール見学、多文化に触れて(私が)面白かったので、家族で色々と検討したいと思います。次はフィリピンのインターナショナルスクールも見学して来ようと考えてます。
迷ったら、ヒントを掴みに行ってみる!今回の大きな学びになりました。
参考になったらシェアしてくれると嬉しいです!
note「ワーママはるマガジン」で追加情報と考察もまとめてます。プライベートな情報も込みなので有料記事です。