第二子妊娠後、1年ぶりに不妊治療専門病院からお手紙が届きました。
1年毎の凍結胚盤胞保存更新の手紙です。
前回の凍結から1年経過しますので、凍結更新を希望される場合は、夫婦の署名、捺印をして返信ください。
なお凍結保存料は、43200円(税込)/年になります。
体外受精で不妊治療をされている方は、胚盤胞を作る事は不妊治療の大きな目標になります。なぜなら、胚盤胞まで育つと分割胚より妊娠率が高いから!(施設によっては倍以上妊娠率が上がります)
私自身も、胚盤胞ができた!と聞いたら「やった!妊娠できるかも」と嬉しかったです。
それが次男も授かって・・・「もう3人目を産む体力も育てる力も無いけど、どうしようかな・・・」凍結胚盤胞の破棄決断をできないまま、時だけが過ぎていました。
凍結胚盤胞の更新する?!しない?!
次男は現在、1歳2ヶ月。あの体外受精(顕微授精)、採卵から2年も経ったのかと思うと感慨深いものがあります。
正直、3人目は考えられない・・・(ワンオペ育児、フルタイム勤務、30代後半)しかし、せっかくある卵を破棄する決断も辛い・・・。
「子供を授かりたい」と何年も試行錯誤していたので、胚盤胞破棄の決断がなかなかできません。
現在、凍結胚盤胞が3つ保管されてます。自分の気持ち整理のために「破棄できない気持ち」を尊重して保存手続きをしました。
1人目と2人目の凍結胚盤胞
1人目の時は、4回凍結胚盤胞の保存延長手続きしました。
凍結胚盤胞が1つだけありました。長男の育児が落ち着いたら「いつか兄弟を」と希望の卵でした。
結局、長男が3歳の時に戻しましたが、結局授からずでした(稽留流産)そのため、次男も顕微受精を行いました。
次男の体外受精の時は、ダイエットを兼ねて糖質制限をしていました。糖質制限(高タンパク質、低糖質)は卵子の質を上げるため、なんと胚盤胞3つ、初期胚も4つ(グレードの良いもの)ができました。
年齢は4つも歳を取ったのに!(31歳→35歳)
35歳の採卵結果が良いので不妊治療病院の先生も少し驚いていました。
「しかし我が家は2人兄弟の予定・・・凍結して胚盤胞を残す?!」迷ったのですが、妊娠継続、出産までの壁は厚い事が身に染みていたので、凍結の手続きをしました。
みんなは凍結胚盤胞の更新しているの?
もうお子さんの予定は無いという方で、残っている凍結胚、凍結胚盤胞はどうしてるのでしょう? 新橋夢クリニックの調査をまとめた調べがありました。
胚凍結から廃棄申し込みまでの平均期間
平均2.87±1.76年
- 1年未満 27.7%
- 1年以上2年未満 17.2%
- 2年以上3年未満 17.0%
- 3年以上 38.1%
3年以上保存されているケースが約4割ありました。そして同調べでは破棄の申し出は「37-40才」で40%とのこと。
やはり皆さん、せっかくある凍結胚をどうするか、迷いに迷うのだろうなと感じます。
我が家は、今年は凍結胚盤胞保存の延長しましたが(次男1歳2ヶ月)来年には決断できるか?!またご報告します。
ちなみに息子が小学生になったら、体外受精で授かった事を伝える予定です。体外受精し初期胚からの写真があるため、一緒に性教育を行う予定です。>>>Voicyで性教育についても紹介しました
当事者にしか分からない思いが溢れる不妊治療。
体外受精までして出産しても、毎年来る凍結胚盤胞の更新に悩む。子供を持つこと、人生をどう生きるか、立ち止まってよく考えて決断していきたいものです。
あれから1年過ぎました。次男が2歳。再び「凍結胚盤胞更新通知」が来ました。
我が家は夫婦で話して「破棄、研究のために提供」にサインをしました。大事な2人兄弟を育てて行こうと思います。
凍結胚盤胞の破棄、決断を迷われている方へ。納得されるまで延長してみてください。決断できる時は必ず来ます。応援しています。