リーマンショック以降、久しぶりに相場が不安定な時期ですね。資産運用されている方はいかがですか?
リーマンショックとは、経済悪化の種類は違うなんて言われますが、個人でコツコツと積立しているのに「含み損」を抱えていたら不安になりますよね。
リーマン・ショックの本質はクレジット・バブルの崩壊だ。だから危機の前に戻るには、時間がかかった。バブルに基づいていた経済状態にすぐに戻るにはもう一度バブルを創り出す必要があるが、そんなことは不可能だからだ。複雑骨折した経済を長い時間をかけて治癒しリハビリするしかない。それに対して自然災害型のコロナ・ショックは感染拡大さえ収まればV字回復する可能性がある。つまり2番底はない。リーマン・ショックは市場急落の08年秋の半年後に2番底があった。今回はそれがあっても浅い可能性がある。日経新聞電子版
「このまま投資商品を持っていて大丈夫?現金化した方がいいのかな?」
そんな時は「基本に忠実」が一番!と言うことで、教育費目的に積立運用をしている人向けに分散の考え方をまとめてみました。
今回の内容はこんな方向けです↓
- 投資にはそこまで詳しくないが、証券口座は持っている
- ドルコスト平均法で積立投資をしている
- 個別株の短期売買、FXはしない
資産運用に大事な「分散」の考え方をまとめました。私も基本に返って、コツコツと積立継続していきます。
YouTubeで内容を音声解説しています!↓
https://youtu.be/zaP-hHwcDlY
資産は分散投資をする
資産運用の基本は「一つのカゴの卵を盛るな」です。一つのカゴが落ちて、卵が全て割れてしまっては意味がありません。
そこで基本原則として「分散投資」が大事になります。この分散、3つ「種類、通貨、時間」について考えてみましょう!
種類を分ける
まず、馬券のように1点買いをしない事です(当たり前)
国内株式、外国株式、国内債券、外国債券と投資商品を組み合わせて購入しましょう。
特にリスク分散には「投資信託」の購入をオススメします。
投資信託とは?
投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」です。https://www.toushin.or.jp/investmenttrust/about/what/
簡単に言うと「投資信託」は幕の内弁当。
個別株はエビフライやハンバーグ。エビフライが売れる!と思って仕入れていても、エビフライが全然売れなかったら大変ですよね。そのために、色んなおかず(商品)の入った幕の内弁当を仕入れておく、これが投資信託を買うという事です。
通貨を分ける
日本円だけにしない。ドル、ユーロなど総資産を外貨にも分散する。
まず、頭に入れておきたいのは「世界の基軸通貨はドル」です。
自国通貨である「日本円」は「外貨」との「シーソー」のような関係です。経済状況のバランスで、強い弱いと動くのが為替変動になります。
日本円だけで資産を全て持っておくことは、それだけで、シーソーの片側しか使っていない事になります。
また日本は、少子高齢化に伴い今後人口減の国(経済成長しにくい)なので、リスク分散という観点では「日本円以外の資産」を持っておく事も大事です。
住信SBIネット銀行など500円からドルが買えるし、為替手数料も4銭と激安(楽天銀行は25銭)こんな時に検討しておくのも良いですね!
時間を分ける
どうやってやるの?要は一括買いをしないです。
教育費の運用で考えるなら、最長18年間(0歳から18歳までの運用期間)が見込めます。
運用の基本は「安い時に買って」「高い時に売る」ですが、このタイミングを読める人はほぼいません。
デイトレーダーでも無いワーママやパパが、積立運用をするにあたっては「時間」を味方につけるために「ドルコスト平均法」で運用するのが一番の分散になります。
ドルコスト平均法
投資信託などリスクが高い金融商品を、定期的に定額で購入する方法。1口当たりの価格が低いときは、購入する口数が多くなる一方、1口当たりの価格が高いときは購入する口数が少なくなります。これにより、高値で購入するリスクを低減し、損失を出すリスクを低減することができるのです。
投資における知っておくべきリスク
資産運用において「リスク」を知るのは大事です。
大事な教育費を作りたいと考えているなら、リスクの種類は知っておきたい!
預金、株、債券など、リスクに高低がある商品にそれぞれ投資し、トータルのリスクを分散して運用していく事が大事です。
金利とは?
金利とは簡単に言うとお金のレンタル料です。このレンタル料は世界の経済情勢により変わります。
これがなぜリスクなるのか?と言うと、株や債券の値段に関わるからです。
ものすごく簡単に言うと、金利が上がる→企業は銀行からお金借りたくない→人や設備に投資しなくなる→将来的に業績悪化→株価下落なんて事が起きます。
これは個人も同じです。金利が上がるとお金を借りて、家を買ったりしなくなります。景気が悪くなると、日銀は低金利政策を打つのはこのためです。
一般的に「金利上昇」では株価が下落すると考えられています。日本ではアベノミクスで金利が抑えられていますが、10年単位で運用する時には頭に入れておく必要があります。
金利変動リスクとは、金利の変動により資産の価値が変動する可能性のことをいいます。投資の世界においてリスクとは、値上がり・値下がりを含めてどうなるかわからない(不確実)ということを意味します。
手数料はいくら?
株、投資信託、金融商品の売買や契約には手数料がかかります。
金融機関の窓口でさかんに勧誘している投資商品は、3~4%という高額の手数料がかかったりします。例えば年利4%で運用できる商品で年間4%の手数料がかかるなら、年間の利益は手数料によって0なんてことも!
オススメはネット証券です。SBI証券、楽天証券などで口座開設して、証券会社がオススメしているのではなく、手数料と運用利回りを確認して購入することです。
情報格差
ここからは呼び飛ばしてもらって構いません!日本における現状の問題点を書きます。
日本の金融法、保険法は海外の優良商品を紹介することを禁じています(例:オフショア保険や投資、金融商品など)
なぜか?日本の銀行や保険会社が潰れてしまうから。
日本は借金大国だが破綻しないのは日本人が国債(国の借金)を買っているからと言われますが、それは銀行や証券会社、年金機構など私達国民のお金を集めたもので購入しています。
厳しい話ですが、私たちの無知によって成り立っているのが日本なのです。これは未来に問題を先送りしているに違いありません。
高度成長期なら(人口も経済も伸びる)いざ知らず、このままでは日本は厳しい!皆さん認識されていますよね。
私達は子供がいる世代なので、子供のためにも自ら勉強し「情報の壁」を乗り越えなければいけないと考えています。
同じような状況に悩んだイギリスは1986年に金融ビッグバンを起こして、規制を緩めて「個人に自己資産を運用してもらうように」サービスの緩和をしました。
貯蓄から投資へ変化させる必要がある。
ただし、日本にはまともな商品がない(低金利の預金か、手数料の高い金融商品ばかり)を頭に入れて選択しなければいけません。ネット証券で優良投資信託を買うだけでも、行動の一歩に繋がります。
世界中を見てもこんなに主婦がFXしている国は日本しかありません。世界のFX人口の57%を日本人が占めているなんて話も。日本人より金融教育を受けている海外では、一般人がFXで運用するなんて日常的では無いのです。>>>FXの世界人口
いかがでしたか?
教育費目的の資産運用で、頭に入れておきたい「3つの分散」と「リスク」について触れてみました。面白かったよと言う方はシェアしてくれると嬉しいです。